B-16 産婦人科医が気づかなかった血栓症 - 深部静脈血栓症 (DVT) 以外

「はじめに」経口避妊薬(OC)および低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬(LEP)を含む女性ホルモン製剤において静脈血栓塞栓症(VTE)のリスクが上昇することは知られており, 特に下肢の深部静脈血栓症(DVT)については患者本人の関心も高く, 注意されるようになっている. しかし, その他部位での静脈血栓症や動脈血栓症に関しては, 報告は見られるものの, 産婦人科日常臨床においてあまり注意されないことが多いように思われる. 今回, 「女性ホルモン剤と血栓症に関する調査」において確認できた, 他科受診中の女性ホルモン剤関連血栓症について, 文献的考察を加え, 報告する. 「症例」患者:40歳...

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Veröffentlicht in:心臓 2016-07, Vol.48 (7), p.874-876
Hauptverfasser: 椎名昌美, 生駒直子, 張波, 金山清二, 大井豪一, 保田知生, 武田卓
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」経口避妊薬(OC)および低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬(LEP)を含む女性ホルモン製剤において静脈血栓塞栓症(VTE)のリスクが上昇することは知られており, 特に下肢の深部静脈血栓症(DVT)については患者本人の関心も高く, 注意されるようになっている. しかし, その他部位での静脈血栓症や動脈血栓症に関しては, 報告は見られるものの, 産婦人科日常臨床においてあまり注意されないことが多いように思われる. 今回, 「女性ホルモン剤と血栓症に関する調査」において確認できた, 他科受診中の女性ホルモン剤関連血栓症について, 文献的考察を加え, 報告する. 「症例」患者:40歳 0経妊0経産 162cm 52kg BMI19.8 A型 喫煙歴;なし 近医婦人科クリニックにて月経困難症に対し経口避妊薬開始(7月~12/5), 2周期にて薬剤を変更し, 継続治療されていた.
ISSN:0586-4488