来院時単回採血における高感度トロポニンTの急性心筋梗塞に対する診断能: 99パーセンタイル値の挙動を含めて
目的 : 昨今のガイドラインでの急性心筋梗塞 (AMI) の定義では, トロポニン値が変動し少なくとも1回で「正常者の上限99パーセンタイル値」を超えることが求められる. 来院時採血における高感度トロポニンT (hsTnT) (Roche社) のAMI診断能, これに影響する要因, およびメーカー推奨の99パーセンタイル値の挙動について評価した. 方法と結果 : 胸部症状を主訴とした救急外来受診時にhsTnTが測定された連続766名において, AMI (73名) に対する診断能をROC曲線にて検討した. 患者全体で最適カットオフ値は0.021ng/mL (感度82%, 特異度70%) であり...
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Veröffentlicht in: | 心臓 2016, Vol.48(1), pp.43-50 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 目的 : 昨今のガイドラインでの急性心筋梗塞 (AMI) の定義では, トロポニン値が変動し少なくとも1回で「正常者の上限99パーセンタイル値」を超えることが求められる. 来院時採血における高感度トロポニンT (hsTnT) (Roche社) のAMI診断能, これに影響する要因, およびメーカー推奨の99パーセンタイル値の挙動について評価した. 方法と結果 : 胸部症状を主訴とした救急外来受診時にhsTnTが測定された連続766名において, AMI (73名) に対する診断能をROC曲線にて検討した. 患者全体で最適カットオフ値は0.021ng/mL (感度82%, 特異度70%) であり, 99パーセンタイル値 (0.014ng/mL) をカットオフとすると, 感度93%, 特異度57%であった. サブグループにおいて, 年齢75歳以上群 (354名), eGFR 60mL/分/1.73m2未満群 (351名), 急性心不全合併群 (135名), BNP 100pg/mL以上群 (241名) では, 最適カットオフ値は各々, 0.120, 0.130, 0.114, 0.120ng/mLと高く, 99パーセンタイル値をカットオフとすると特異度が顕著に低下した (各々, 30, 34, 7, 12%). 結論 : 高齢, 腎機能低下, 急性/慢性の心不全患者では, AMI診断におけるhsTnTの解釈に際して偽陽性の増加に注意が必要である. |
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ISSN: | 0586-4488 2186-3016 |
DOI: | 10.11281/shinzo.48.43 |