非弁膜性心房細動症例に対しリバーロキサバン使用時のプロトロンビン時間およびDダイマーの変化 : 自検例からの検討
背景 : 非弁膜性心房細動 (NVAF) の最も主要な合併症は心原性脳梗塞であり予防にはワルファリンが用いられてきたが欠点を補う目的で新規経口抗凝固薬 (NOAC) が使用可能となった. 目的 : リバーロキサバンの臨床の場での安全性 (出血に至らずとも効き過ぎと考えられるような事象の有無) と凝固亢進状態に対する効果を検証すること. 対象 : リバーロキサバンを継続使用したNVAF12症例を対象とした. 方法 : 安全性の代用マーカーとしてプロトロンビン時間-国際標準化比 (PT-INR) を内服後3~3.5時間 (推定ピーク値), 内服後約24時間 (トラフ値), 抗凝固薬使用前 (...
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Veröffentlicht in: | 心臓 2014, Vol.46(6), pp.702-708 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 背景 : 非弁膜性心房細動 (NVAF) の最も主要な合併症は心原性脳梗塞であり予防にはワルファリンが用いられてきたが欠点を補う目的で新規経口抗凝固薬 (NOAC) が使用可能となった. 目的 : リバーロキサバンの臨床の場での安全性 (出血に至らずとも効き過ぎと考えられるような事象の有無) と凝固亢進状態に対する効果を検証すること. 対象 : リバーロキサバンを継続使用したNVAF12症例を対象とした. 方法 : 安全性の代用マーカーとしてプロトロンビン時間-国際標準化比 (PT-INR) を内服後3~3.5時間 (推定ピーク値), 内服後約24時間 (トラフ値), 抗凝固薬使用前 (基準値) を測定. 抗凝固状態のマーカーとしてDダイマーを測定した. 結果 : 有害事象は認められなかった. 推定ピークPT-INR 1.43±0.12μg/mL, トラフPT-INR 1.09±0.04μg/mL, 基準PT-INR 1.05±0.04μg/mLであった. 抗凝固療法が未施行の7例にDダイマーを測定した. 4例で開始前に≥0.5μg/mLであったがリバーロキサバン開始後には |
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ISSN: | 0586-4488 2186-3016 |
DOI: | 10.11281/shinzo.46.702 |