4 IVIG不応で類白血病反応を呈した川崎病の1例

「はじめに」川崎病において, 白血球が5万以上に増加する類白血病反応を呈することは稀である1). 今回, 免疫グロブリン療法(intravenous immunoglobulin; IVIG)不応の川崎病に対してプレドニゾロン(prednisolone; PSL)とシクロスポリンA(cyclosporine A; CyA)を使用し, 解熱後に類白血病反応を呈した症例を経験したので報告する. 「症例」患者は4歳, 女児. 生後3ヵ月に川崎病に罹患し, IVIG2g/kgで軽快した. 現病歴: 第3病日, 川崎病主要症状5/6(発熱以外すべて)を認め, 群馬スコア10点のため, IVIG 2g/k...

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Veröffentlicht in:心臓 2013-11, Vol.45 (11), p.1452-1453
Hauptverfasser: 小森咲子, 南孝臣, 谷口祐子, 石井朋之, 岡健介, 高田亜希子, 佐藤智幸, 片岡功一, 吉田真, 山形崇倫
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」川崎病において, 白血球が5万以上に増加する類白血病反応を呈することは稀である1). 今回, 免疫グロブリン療法(intravenous immunoglobulin; IVIG)不応の川崎病に対してプレドニゾロン(prednisolone; PSL)とシクロスポリンA(cyclosporine A; CyA)を使用し, 解熱後に類白血病反応を呈した症例を経験したので報告する. 「症例」患者は4歳, 女児. 生後3ヵ月に川崎病に罹患し, IVIG2g/kgで軽快した. 現病歴: 第3病日, 川崎病主要症状5/6(発熱以外すべて)を認め, 群馬スコア10点のため, IVIG 2g/kg静注, PSL 2mg/kg/日静注, アスピリン30mg/kgの内服を開始された. 第6病日のIVIG 2g/kg追加投与で解熱し, 第8病日からPSL 2mg/kg/日の内服に変更された. 発熱はなかったが, 眼球結膜充血, 発疹, リンパ節腫脹, 四肢末端の硬性浮腫が残存し, C反応性蛋白(C-reactive protein; CRP)の再上昇も認めたため, 当院へ転院した.
ISSN:0586-4488