船田論文に対するEditorial Comment: アスピリン enough for most?

船田氏らの症例報告を興味深く読ませていただきました. 高ホモシステイン血症は脳血管障害や冠動脈疾患など動脈硬化ないし動脈系の血栓症の原因と認識してきたが, 静脈血栓症患者で高ホモシステイン血症の頻度が63%と報告されていること, また高ホモシステイン血症患者では健常者の4.8倍の静脈血栓症発症リスクがあるということを知りました. これまで動脈系血栓症と静脈系血栓症を別物と考えてきただけに, このようなcommon pathwayを意識していかなければならないのかと改めて痛切に思うところです. 同様のことが抗凝固療法にもいえるのかもしれません....

Ausführliche Beschreibung

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:心臓 2013, Vol.45(11), pp.1420-1420
1. Verfasser: 大和田, 明彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:船田氏らの症例報告を興味深く読ませていただきました. 高ホモシステイン血症は脳血管障害や冠動脈疾患など動脈硬化ないし動脈系の血栓症の原因と認識してきたが, 静脈血栓症患者で高ホモシステイン血症の頻度が63%と報告されていること, また高ホモシステイン血症患者では健常者の4.8倍の静脈血栓症発症リスクがあるということを知りました. これまで動脈系血栓症と静脈系血栓症を別物と考えてきただけに, このようなcommon pathwayを意識していかなければならないのかと改めて痛切に思うところです. 同様のことが抗凝固療法にもいえるのかもしれません.
ISSN:0586-4488
2186-3016
DOI:10.11281/shinzo.45.1420