B-14 肺動脈内膜摘除術における術後死亡原因の検討

「はじめに」慢性血栓塞栓性肺高血圧症に対する肺動脈内膜摘除術(pulmonary endarterectomy; PEA)は, 生命予後だけでなく身体活動能力も著明に改善する効果的な治療法である. われわれの施設のデータではPEA手術生存例の10年原病死回避率は96%であり, 遠隔期において92%の患者はNYHA IまたはIIであった1). しかし, 死亡率が高いことが問題である. そこで今回, われわれの症例の術後死亡原因を検討した. 「対象および方法」対象は1990年から2012年11月までに, 当科および千葉医療センターで胸骨正中切開法によりPEAを施行した97例でPEAを施行した施設お...

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Veröffentlicht in:心臓 2013-07, Vol.45 (7), p.899-900
Hauptverfasser: 石田敬一, 増田政久, 石坂透, 黄野皓木, 田村友作, 渡邊倫子, 阿部真一郎, 焼田康紀, 若林豊, 松宮護郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」慢性血栓塞栓性肺高血圧症に対する肺動脈内膜摘除術(pulmonary endarterectomy; PEA)は, 生命予後だけでなく身体活動能力も著明に改善する効果的な治療法である. われわれの施設のデータではPEA手術生存例の10年原病死回避率は96%であり, 遠隔期において92%の患者はNYHA IまたはIIであった1). しかし, 死亡率が高いことが問題である. そこで今回, われわれの症例の術後死亡原因を検討した. 「対象および方法」対象は1990年から2012年11月までに, 当科および千葉医療センターで胸骨正中切開法によりPEAを施行した97例でPEAを施行した施設および年代で3群に分け検討した. I群: 36例(千葉大第1外科, 1990~2001); II群: 52例(千葉医療センター心臓血管外科, 2002~); III群: 9例(千葉大心臓血管外科, 2011~).
ISSN:0586-4488