A-13 重複下大静脈内静脈血栓症に対してcatheter-directed thrombolysisと血栓吸引術が有効であった1例
「はじめに」先天性の静脈奇形である重複下大静脈は0.2~3.0%の頻度でみられると報告されている. 今回われわれは, 肺塞栓を発症し, 造影CTで多量の静脈血栓を伴った重複下大静脈症例に対して経カテーテル的血栓溶解療法(catheter-directed thrombolysis; CDT)と血栓吸引術が奏功した症例を経験したため報告する. 「症例」患者: 40歳, 男性. 主訴: 呼吸困難. 既往歴: 39歳, 特発性血小板減少性紫斑病(プレドニゾロン10mg内服中). 家族歴: 特記すべき疾患なし. 生活歴: 喫煙なし, アルコール機会飲酒程度. 職業: 自動車整備工. 現病歴: 2012...
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Veröffentlicht in: | 心臓 2013-07, Vol.45 (7), p.853-855 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」先天性の静脈奇形である重複下大静脈は0.2~3.0%の頻度でみられると報告されている. 今回われわれは, 肺塞栓を発症し, 造影CTで多量の静脈血栓を伴った重複下大静脈症例に対して経カテーテル的血栓溶解療法(catheter-directed thrombolysis; CDT)と血栓吸引術が奏功した症例を経験したため報告する. 「症例」患者: 40歳, 男性. 主訴: 呼吸困難. 既往歴: 39歳, 特発性血小板減少性紫斑病(プレドニゾロン10mg内服中). 家族歴: 特記すべき疾患なし. 生活歴: 喫煙なし, アルコール機会飲酒程度. 職業: 自動車整備工. 現病歴: 2012年2月仕事中に呼吸困難が出現したため2日後に近医を受診したところ, 血液検査およびCT検査で肺塞栓症と診断され, 加療目的で当院へ紹介され入院となる. 入院時現症: 身長189cm, 体重68kg, BMI(body mass index)19.0kg/m2と高身長・やせ型であった. |
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ISSN: | 0586-4488 |