虚血性心疾患のデバイス治療
虚血性心疾患の予後は重症心室性不整脈と心不全により左右されます. 重症心室性不整脈による心臓突然死予防に対してはデバイス治療として植込み型除細動器(implantable cardioverter-defirillator; ICD)が用いられます. ICDは重症心室性不整脈を感知して自動的に電気ショックを心臓に与える装置で, 1970年代にMichel Mirowski先生らにより発案・開発され, 1980年代に実用化されました(図1). 当初は容量160mL, 重量290gと大きく, 心外膜にパッチ電極を開胸によって装着しなければなりませんでした. また, 本体を腹部に植え込むものでした(...
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Veröffentlicht in: | 心臓 2013-01, Vol.45 (1), p.110-117 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 虚血性心疾患の予後は重症心室性不整脈と心不全により左右されます. 重症心室性不整脈による心臓突然死予防に対してはデバイス治療として植込み型除細動器(implantable cardioverter-defirillator; ICD)が用いられます. ICDは重症心室性不整脈を感知して自動的に電気ショックを心臓に与える装置で, 1970年代にMichel Mirowski先生らにより発案・開発され, 1980年代に実用化されました(図1). 当初は容量160mL, 重量290gと大きく, 心外膜にパッチ電極を開胸によって装着しなければなりませんでした. また, 本体を腹部に植え込むものでした(第1世代). このため, 当初は外科的に手術が行われました. その後小型化とプログラム機能の追加がなされ(第2世代), 1990年代には非開胸式皮下パッチ電極が用いられ, 抗頻拍ペーシングや徐脈ペーシングが可能となりました(第3世代). |
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ISSN: | 0586-4488 |