A-21 肺塞栓の既往を有する先天性リンパ管腫・血管腫症例の帝切時VTE対策

症例は29歳, 女性. 生下時(1981年8月下旬)より右腋窩, 前胸部, 胸腔内, 腹部, 腹腔内, 腰部のリンパ管腫(Hemangio-Lymphangioma)に対して腫瘤の摘出手術, Bleomycin注入, 心不全などの治療を受けてきた. 2002年3月肺血栓塞栓症発症. 肺血流シンチグラフィ, 心臓カテーテル検査で肺血流低下部の存在と軽度の肺高血圧症を指摘された. 以後ワルファリンによる抗凝固療法を継続した. 2009年7月下旬出産を希望して以後はワルファリン~カプロシン20,000単位/日[0.5A(10,000単位)×2回皮下注]に変更(私費)した. 2010年10月下旬妊娠3...

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Veröffentlicht in:心臓 2012-07, Vol.44 (7), p.894-894
Hauptverfasser: 四方裕夫, 小畑貴司, 野口康久, 秋田利明, 冨澤英樹, 牧野田知, 河野美幸, 中村常之, 犀川太
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は29歳, 女性. 生下時(1981年8月下旬)より右腋窩, 前胸部, 胸腔内, 腹部, 腹腔内, 腰部のリンパ管腫(Hemangio-Lymphangioma)に対して腫瘤の摘出手術, Bleomycin注入, 心不全などの治療を受けてきた. 2002年3月肺血栓塞栓症発症. 肺血流シンチグラフィ, 心臓カテーテル検査で肺血流低下部の存在と軽度の肺高血圧症を指摘された. 以後ワルファリンによる抗凝固療法を継続した. 2009年7月下旬出産を希望して以後はワルファリン~カプロシン20,000単位/日[0.5A(10,000単位)×2回皮下注]に変更(私費)した. 2010年10月下旬妊娠30週6日, 妊娠管理目的に入院. 入院後もカプロシンによる抗凝固療法を継続していたが, FDP, DDダイマーが上昇傾向を示し, 11月下旬よりヘパリン23,000単位/日の持続点滴に変更. APTT, FDP, DDダイマーを指標として12月上旬ヘパリン20,000単位/日, その4日後よりヘパリン18,000単位/日とした.
ISSN:0586-4488