A-4 肺動脈血栓内膜摘除術後の再灌流障害に対して長期のPCPS補助が有用であった1例
症例は50歳, 女性. 肺動脈圧63/35(47)mmHg, 肺血管抵抗1,021dyne・sec・cm-5, NYHA IV度, 肺動脈造影上Jamieson II型の慢性肺塞栓症で手術適応と判断した. 超低体温循環停止下に肺動脈血栓内膜摘除した後に閉胸を試みるも, 肺高血圧・低酸素血症・血圧低下のため経皮的心肺補助装置(percutaneous cardiopulmonary support; PCPS)装着し, 閉胸せずに正中創はエスマルヒで被覆し, ICUに入室した. POD5日目PCPS flow 1.5L/分までweaningし, PCPS抜去および閉胸術を試みたが, 閉胸すると肺...
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Veröffentlicht in: | 心臓 2012-07, Vol.44 (7), p.864-864 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例は50歳, 女性. 肺動脈圧63/35(47)mmHg, 肺血管抵抗1,021dyne・sec・cm-5, NYHA IV度, 肺動脈造影上Jamieson II型の慢性肺塞栓症で手術適応と判断した. 超低体温循環停止下に肺動脈血栓内膜摘除した後に閉胸を試みるも, 肺高血圧・低酸素血症・血圧低下のため経皮的心肺補助装置(percutaneous cardiopulmonary support; PCPS)装着し, 閉胸せずに正中創はエスマルヒで被覆し, ICUに入室した. POD5日目PCPS flow 1.5L/分までweaningし, PCPS抜去および閉胸術を試みたが, 閉胸すると肺動脈圧がさらに上昇(92/29mmHg)したため, 皮膚のみ閉じてPCPSを抜去し, 再びICUに入室した. しかし, 肺高血圧・低酸素血症といった再灌流障害を再度認めたため, 同日PCPS再留置となった. |
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ISSN: | 0586-4488 |