アミオダロン内服早期にQT時間延長によるtorsade de pointesが生じた1例
症例は90歳, 女性. 近医において高血圧および発作性心房細動に対して内服治療が行われていたが, 労作時の息切れや動悸が認められるようになったため, 当院に紹介された. 心電図では心房期外収縮および心室期外収縮の多発が認められた. 心臓超音波検査では, び漫性の高度な左室壁運動低下が認められ, 左室駆出率は28%であった. このため, アミオダロン200mg/日を投与した. しかし, 2日目にtorsade de pointes(TdP)による意識消失発作が生じた. 電気的除細動後の心電図ではQT時間の延長が認められたため, アミオダロンを中止し, マグネシウムの静注および持続点滴, イソプレ...
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Veröffentlicht in: | 心臓 2011, Vol.43(9), pp.1239-1244 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例は90歳, 女性. 近医において高血圧および発作性心房細動に対して内服治療が行われていたが, 労作時の息切れや動悸が認められるようになったため, 当院に紹介された. 心電図では心房期外収縮および心室期外収縮の多発が認められた. 心臓超音波検査では, び漫性の高度な左室壁運動低下が認められ, 左室駆出率は28%であった. このため, アミオダロン200mg/日を投与した. しかし, 2日目にtorsade de pointes(TdP)による意識消失発作が生じた. 電気的除細動後の心電図ではQT時間の延長が認められたため, アミオダロンを中止し, マグネシウムの静注および持続点滴, イソプレテレノールの持続点滴を行った. これらにより, QT時間は短縮されTdPは生じなくなった. TdPの発症機序としてアミオダロンの関与が示唆されたが, 低用量で短期間内服での発症は稀と考えられ報告する. |
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ISSN: | 0586-4488 2186-3016 |
DOI: | 10.11281/shinzo.43.1239 |