3 当院における川崎病症例の後方視的検討―開院から5年経過して

「はじめに」当院は東京都練馬区に位置する全400床, うち小児病床25床, 小児科年間入院患者数約850例の医学部附属病院である. 2005年の開院より川崎病と診断し治療を行った199症例の特徴を川崎病全国調査(全国調査)と比較し, また, 不応例についてはリスクスコアに照らし合わせて考察し, 後方視的に検討を行った. 「対象と方法」2005年7月1日の開院から2010年6月30日までに当科受診し川崎病の診断にて治療を行った199症例について後方視的に分析した. 「結果」患者数の年次推移は, 2005年から33例, 47例, 50例, 35例, 34例であり, 最初の3年間は年々増加傾向で全国...

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Veröffentlicht in:心臓 2011, Vol.43 (5), p.708-709
Hauptverfasser: 大島華倫, 佐藤圭子, 加藤久美子, 服部麗子, 山口由珠子, 石田明日香, 澤田里恵, 吉川尚美, 海野大輔, 山下進太郎, 大槻加奈子, 大高正雄, 高橋健, 秋元かつみ, 大友義之, 新島新一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」当院は東京都練馬区に位置する全400床, うち小児病床25床, 小児科年間入院患者数約850例の医学部附属病院である. 2005年の開院より川崎病と診断し治療を行った199症例の特徴を川崎病全国調査(全国調査)と比較し, また, 不応例についてはリスクスコアに照らし合わせて考察し, 後方視的に検討を行った. 「対象と方法」2005年7月1日の開院から2010年6月30日までに当科受診し川崎病の診断にて治療を行った199症例について後方視的に分析した. 「結果」患者数の年次推移は, 2005年から33例, 47例, 50例, 35例, 34例であり, 最初の3年間は年々増加傾向で全国調査と同じ結果であったが, 2008, 2009年は若干減少傾向であった(図1). 月別患者数ではピークは1, 6, 11月にあり, 冬に多い傾向は一致したが夏場は全国調査と異なり少なかった. 性比(男/女)は平均1.80でいずれの年も男子が多かった. 年齢分布は0歳1ヵ月~11歳3ヵ月で(平均2歳6ヵ月), ピークが10~12ヵ月齢の一峰性の山でほぼ一致した.
ISSN:0586-4488