慢性心不全における呼吸機能障害の特徴

目的: 慢性心不全における, 呼吸機能障害合併の頻度を正常心機能症例と比較した. また呼吸機能障害と心エコー, 胸部X線, ナトリウム利尿ペプチド, カテコラミン分泌量との関係を評価した. 方法: 対象は, 当院外来通院中の左室駆出率が50%未満, かつ3ヵ月間の病状が安定している患者141例である(慢性心不全群). 年齢, 性別をマッチングさせた正常左室収縮能126例をコントロール群とした. 全例でスパイロメトリー, 心電図, 心エコー検査を実施した. 慢性心不全群では, ANP, BNP, カテコラミンおよび心エコー, 胸部X線を, 正常肺機能, 閉塞性換気障害, 拘束性換気障害の3群で比...

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Veröffentlicht in:心臓 2011, Vol.43(3), pp.337-344
Hauptverfasser: 中村, 浩彰, 矢坂, 義則, 名越, 良二, 岡田, 武哲, 姜, 臣鎬, 石田, 明彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的: 慢性心不全における, 呼吸機能障害合併の頻度を正常心機能症例と比較した. また呼吸機能障害と心エコー, 胸部X線, ナトリウム利尿ペプチド, カテコラミン分泌量との関係を評価した. 方法: 対象は, 当院外来通院中の左室駆出率が50%未満, かつ3ヵ月間の病状が安定している患者141例である(慢性心不全群). 年齢, 性別をマッチングさせた正常左室収縮能126例をコントロール群とした. 全例でスパイロメトリー, 心電図, 心エコー検査を実施した. 慢性心不全群では, ANP, BNP, カテコラミンおよび心エコー, 胸部X線を, 正常肺機能, 閉塞性換気障害, 拘束性換気障害の3群で比較した. 結果: 慢性心不全群の29例(21%), コントロール群の11例(9%)に拘束性換気障害が確認された. 有意差をもって慢性心不全群で拘束性換気障害の合併が多かった(p
ISSN:0586-4488
2186-3016
DOI:10.11281/shinzo.43.337