右冠動脈近位部の慢性閉塞性病変に対して5F IKARIカテーテルを用いて治療し得た1例

症例は56歳, 女性. 以前より軽度の労作時胸痛の自覚があり, 会社の健康診断にて脂質異常を指摘され, 当院へ来院された. 12誘導心電図上, V4~6にて陰性T波を認め, 冠動脈CT上, 右冠動脈近位部の閉塞性病変が疑われたため, 冠動脈造影を実施した. 冠動脈造影上, 右冠動脈近位部(#2)へ閉塞性病変を認めたため, 引き続き経皮的冠動脈インターベンション(percutaneous coronary intervention; PCI)を実施した. 右橈骨動脈アプローチにて, ガイディングカテーテルは5F IL3.5(テルモ株式会社, 東京)を使用した. 左橈骨動脈から4Fシースを挿入し,...

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Veröffentlicht in:心臓 2010, Vol.42(11), pp.1431-1436
Hauptverfasser: 中村, 玲雄, 太田, 啓祐, 山田, 健志, 宮井, 伸幸, 入江, 秀和, 木下, 法之
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は56歳, 女性. 以前より軽度の労作時胸痛の自覚があり, 会社の健康診断にて脂質異常を指摘され, 当院へ来院された. 12誘導心電図上, V4~6にて陰性T波を認め, 冠動脈CT上, 右冠動脈近位部の閉塞性病変が疑われたため, 冠動脈造影を実施した. 冠動脈造影上, 右冠動脈近位部(#2)へ閉塞性病変を認めたため, 引き続き経皮的冠動脈インターベンション(percutaneous coronary intervention; PCI)を実施した. 右橈骨動脈アプローチにて, ガイディングカテーテルは5F IL3.5(テルモ株式会社, 東京)を使用した. 左橈骨動脈から4Fシースを挿入し, 左冠動脈の対側造影下に, Conquest Pro(ASAHI INTECC社, 愛知)にて病変部の通過に成功し, 1.25mmバルーンおよび2mmバルーンによる前拡張の後, シロリムス溶出性ステントを留置することができた.
ISSN:0586-4488
2186-3016
DOI:10.11281/shinzo.42.1431