静脈血栓塞栓症における血栓残存有無とD-dimerの検討

「はじめに」 静脈血栓塞栓症において, D-dimerは陰性的中率の高い検査として知られている. しかし陽性例において, D-dimerの推移とその診断的意義については, はっきりしない. 静脈血栓塞栓症における慢性期の血栓残存の有無とD-dimerの経過について検討を行った. 「方法」 1. 対象 2007年10月から2009年2月に静脈血栓塞栓症と診断され当院に入院した37例について検討した. 悪性疾患, 感染性疾患および血栓性素因保有例は除外した. 6ヵ月後の造影CT上で血栓が残存していたものをR群, 血栓が消失したものをD群とした. 「2. D-dimer測定」 D-dimer値はLa...

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Veröffentlicht in:心臓 2010, Vol.42(7), pp.978-979
Hauptverfasser: 一瀬, 哲夫, 横松, 友紀, 由宇, 博重, 坪井, 秀太, 山瀬, 美紀, 河野, 安伸, 谷本, 享生, 大井川, 哲也, 加藤, 洋一, 中里, 祐二
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」 静脈血栓塞栓症において, D-dimerは陰性的中率の高い検査として知られている. しかし陽性例において, D-dimerの推移とその診断的意義については, はっきりしない. 静脈血栓塞栓症における慢性期の血栓残存の有無とD-dimerの経過について検討を行った. 「方法」 1. 対象 2007年10月から2009年2月に静脈血栓塞栓症と診断され当院に入院した37例について検討した. 悪性疾患, 感染性疾患および血栓性素因保有例は除外した. 6ヵ月後の造影CT上で血栓が残存していたものをR群, 血栓が消失したものをD群とした. 「2. D-dimer測定」 D-dimer値はLatex免疫比濁法(カットオフ値
ISSN:0586-4488
2186-3016
DOI:10.11281/shinzo.42.978