胸部大動脈ステントグラフト後の無症候性肺塞栓症についての検討
ステントグラフトは瘤を切除することなく内部に新たな導管を作ることで血流を隔絶し, 瘤壁に対する血圧を低下させて破裂を予防する. またステントグラフト挿入後の瘤内血液が血栓化することによりエンドリークを予防できる. そのため, ステントグラフト術中はヘパリンによる抗凝固療法を行うが, 術後には抗血栓療法を行わないのが一般的である. しかし, 対象患者は高齢者が多いため, 低侵襲手術とはいえ術後にADL低下を伴う例も少なくないことから術後肺塞栓が起きる危険性がある. そこで, ステントグラフト後における肺塞栓症について検討を行った. 「対象と方法」 2005年9月から2009年8月までに胸部大動脈...
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Veröffentlicht in: | 心臓 2010, Vol.42(7), pp.924-924 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | ステントグラフトは瘤を切除することなく内部に新たな導管を作ることで血流を隔絶し, 瘤壁に対する血圧を低下させて破裂を予防する. またステントグラフト挿入後の瘤内血液が血栓化することによりエンドリークを予防できる. そのため, ステントグラフト術中はヘパリンによる抗凝固療法を行うが, 術後には抗血栓療法を行わないのが一般的である. しかし, 対象患者は高齢者が多いため, 低侵襲手術とはいえ術後にADL低下を伴う例も少なくないことから術後肺塞栓が起きる危険性がある. そこで, ステントグラフト後における肺塞栓症について検討を行った. 「対象と方法」 2005年9月から2009年8月までに胸部大動脈瘤に対してステントグラフトを行った39例(遠位弓部瘤24例, 下行瘤15例), 平均年齢75歳. 術後7日目の造影CTで肺塞栓の有無を検討した. |
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ISSN: | 0586-4488 2186-3016 |
DOI: | 10.11281/shinzo.42.924 |