産婦人科病棟における周術期静脈血栓予防に向けた看護ケアの取り組み
「はじめに」 産婦人科手術は骨盤内腫瘤による圧迫や手術中の体位や悪性腫瘍による凝固異常などにより深部静脈血栓症(deep venous thrombosis;DVT)発生リスクが高いといわれている. 2007年度に卵巣悪性腫瘍手術の術後第1歩行後に肺血栓塞栓症(pulmonary thromboembolism;PTE)を発生した患者を経験したことで, 病棟での血栓予防対策の問題点を明確にして看護ケアの取り組みを行ったので報告する. 「方法」 2007年11月から専門医師の指導のもとに, (1)病棟での周術期静脈血栓症に関する問題点の明確化, (2)入院時確認内容の明確化, (2)医療者用,...
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Veröffentlicht in: | 心臓 2010, Vol.42(7), pp.921-923 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」 産婦人科手術は骨盤内腫瘤による圧迫や手術中の体位や悪性腫瘍による凝固異常などにより深部静脈血栓症(deep venous thrombosis;DVT)発生リスクが高いといわれている. 2007年度に卵巣悪性腫瘍手術の術後第1歩行後に肺血栓塞栓症(pulmonary thromboembolism;PTE)を発生した患者を経験したことで, 病棟での血栓予防対策の問題点を明確にして看護ケアの取り組みを行ったので報告する. 「方法」 2007年11月から専門医師の指導のもとに, (1)病棟での周術期静脈血栓症に関する問題点の明確化, (2)入院時確認内容の明確化, (2)医療者用, 患者用クリニカルパスの修正, (3)術後第1歩行時の取り決め決定, (4)弾性ストッキング(elastic stocking;ES)着用方法の説明用紙作成, チェック表作成などを検討して対策を立てた. |
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ISSN: | 0586-4488 2186-3016 |
DOI: | 10.11281/shinzo.42.921 |