遠隔期開存性から見たOPCABにおけるグラフト選択

正中切開での多枝冠動脈バイパス(OPCAB)が心拍動下に行えるようになり急速に普及しているが, その遠隔成績はまだ明らかではない. 1997年から2003年4月までに当院で行った単独冠動脈バイパス術(CABG)は390例で, 268例がOPCABであった. 早期冠動脈造影, および遠隔期冠動脈造影の結果により, OPCABにおけるグラフト選択を検討した. 待機CABGでの病院死亡率はon pumpで1.2%, OPCABで1.8%であった(N.S). 緊急CABGでの病院死亡率はon pumpで14.3%, OPCABは4%であった(p=0.05). 大動脈部分遮断を行ったのは全体の67%であ...

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Veröffentlicht in:心臓 2005-01, Vol.37 (1), p.31-35
Hauptverfasser: 小宮達彦, 田村暢成, 坂口元一, 増山慎二, 尾畑昇悟, 木村知恵里, 小林平
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:正中切開での多枝冠動脈バイパス(OPCAB)が心拍動下に行えるようになり急速に普及しているが, その遠隔成績はまだ明らかではない. 1997年から2003年4月までに当院で行った単独冠動脈バイパス術(CABG)は390例で, 268例がOPCABであった. 早期冠動脈造影, および遠隔期冠動脈造影の結果により, OPCABにおけるグラフト選択を検討した. 待機CABGでの病院死亡率はon pumpで1.2%, OPCABで1.8%であった(N.S). 緊急CABGでの病院死亡率はon pumpで14.3%, OPCABは4%であった(p=0.05). 大動脈部分遮断を行ったのは全体の67%であった. 周術期脳梗塞は大動脈遮断例にはなかったが, 大動脈非遮断の4例に発生した(p=0.006). 早期開存率は, 橈骨動脈(RA)によるACバイパスは99%, in situの左内胸動脈(LITA)では96%と良好であった. 遠隔期開存率はin situのLITAで86%, in situのRITA/GEAでは80%, RAのACバイパスは82%, SVGのACバイパスは77%, I compositeでは75%で各グラフト間には有意差はなかった. しかし, Y compositeの早期開存率は93%であるが, 遠隔期開存率は25%であった. OPCABにおいてin situ LITAとRAによるACバイパスの成績は良好である.
ISSN:0586-4488