急性心筋梗塞に合併した左室自由壁破裂の4例
急性心筋梗塞後の左室自由壁破裂は重篤な合併症であり, しばしば致命的である. 今回, 我々はblow out型1例, oozing型3例の左室自由壁破裂計4例を経験し, 外科的治療にて全例救命し得たので報告する. Blow out型1例に対してはPCPSにより循環を維持し, 手術室に搬送して通常の体外循環に移行し, 梗塞心筋を切除してパッチ左室形成術を施行した. PCPSは急激な循環不全に対して極めて有効な補助手段であり, また, パッチ左室形成術は左室狭小化の防止により左室機能を温存し, 出血のコントロールに有用であった. Oozing型3例に対してはIABPおよび部分体外循環により循環補助...
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Veröffentlicht in: | 心臓 2002-05, Vol.34 (5), p.401-404 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 急性心筋梗塞後の左室自由壁破裂は重篤な合併症であり, しばしば致命的である. 今回, 我々はblow out型1例, oozing型3例の左室自由壁破裂計4例を経験し, 外科的治療にて全例救命し得たので報告する. Blow out型1例に対してはPCPSにより循環を維持し, 手術室に搬送して通常の体外循環に移行し, 梗塞心筋を切除してパッチ左室形成術を施行した. PCPSは急激な循環不全に対して極めて有効な補助手段であり, また, パッチ左室形成術は左室狭小化の防止により左室機能を温存し, 出血のコントロールに有用であった. Oozing型3例に対してはIABPおよび部分体外循環により循環補助を行いつつ, 開胸心拍動下にオキシセルロース綿フィブリン糊被覆法を施行した. 左室自由壁破裂は早期診断早期治療が唯一の治療法であり, 内科外科の連携が重要である. |
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ISSN: | 0586-4488 |