血小板薬

虚血性心疾患の病態は多様でかつ広いスペクトラムを持つ疾患でありますので, 狭心症の治療は, 各々の症例の病態を的確に把握することから進められます. 近年, 診断法ならびに治療法は著しい進歩を遂げておりますが, しかし治療指針を考え, どのようにして抗狭心症薬を組み立てていくかは, 必ずしも容易なことではありません. 臨床症状, 身体的所見, 検査所見などを把握しさらに合併症などを考慮し, それに基づいた治療法が要求されております. 本日は狭心症の治療としての抗血小板薬について解説いたします. まず安定狭心症の基本的から治療をご説明させていただきます. 安定狭心症と言えども, 冠動脈内病変がどの...

Ausführliche Beschreibung

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:心臓 1999, Vol.31 (9), p.686-687
1. Verfasser: 斎藤穎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:虚血性心疾患の病態は多様でかつ広いスペクトラムを持つ疾患でありますので, 狭心症の治療は, 各々の症例の病態を的確に把握することから進められます. 近年, 診断法ならびに治療法は著しい進歩を遂げておりますが, しかし治療指針を考え, どのようにして抗狭心症薬を組み立てていくかは, 必ずしも容易なことではありません. 臨床症状, 身体的所見, 検査所見などを把握しさらに合併症などを考慮し, それに基づいた治療法が要求されております. 本日は狭心症の治療としての抗血小板薬について解説いたします. まず安定狭心症の基本的から治療をご説明させていただきます. 安定狭心症と言えども, 冠動脈内病変がどのように変化するかは予測できません. 動脈硬化性病変である粥腫が進行して破裂しやすい状態にあっても症状が安定していれば安定性狭心症として扱われますが, 本当の意味での安定性狭心症とは言えません.
ISSN:0586-4488