3D-CTA
【1. はじめに】1989年にヘリカルCT装置が開発され1), 三次元血管像(3 dimensional-CT angiography, 3D-CTA)が可能となったが, 画像精度が低く, 診断には十分ではなかったため, 主に手術シミュレーションに応用されていた. しかし, ヘリカル装置および画像処理ソフトの進歩によって画像精度が向上し, あらゆる疾患の診断に用いられるようになってきた. 最近では複数の検出器を搭載したmulti-detector row CT(MDCT)が開発され, 検出器数が64列まで増え, より高速スキャンが可能となり, さらに応用範囲が拡がっている. 本稿では, 64列...
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Veröffentlicht in: | Nōsotchū 2006/12/25, Vol.28(4), pp.684-690 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【1. はじめに】1989年にヘリカルCT装置が開発され1), 三次元血管像(3 dimensional-CT angiography, 3D-CTA)が可能となったが, 画像精度が低く, 診断には十分ではなかったため, 主に手術シミュレーションに応用されていた. しかし, ヘリカル装置および画像処理ソフトの進歩によって画像精度が向上し, あらゆる疾患の診断に用いられるようになってきた. 最近では複数の検出器を搭載したmulti-detector row CT(MDCT)が開発され, 検出器数が64列まで増え, より高速スキャンが可能となり, さらに応用範囲が拡がっている. 本稿では, 64列のMDCTを用いてわれわれが開発してきた臨床画像について述べ, その有用性, さらに今後の展望についても触れる. 【2. Cranio-cervical 3D-CTA】われわれは, 頭頚部に対する3D-CTAについては, 1998年以降造影剤100mlを用いてbolus injectionによる頭部撮影に引き続いて, 造影剤の追加投与を行わずに頚部撮影を行ってきた. しかし, 検出器が1列のsingle detector row CTでは頭部と頚部の連続撮影を行うにはX線管球容量が十分でないため, 頭部撮影終了後に休止時間をとり, あらためて頚部を撮影する必要があった. |
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ISSN: | 0912-0726 1883-1923 |
DOI: | 10.3995/jstroke.28.684 |