各種ミネラルウォーター類における陰イオン性化合物および臭素酸のイオンクロマトグラフィーによる分析法の検討と妥当性確認
各種ミネラルウォーター類(MW)における陰イオン性化合物(フッ化物イオン,塩素酸イオン,亜塩素酸イオン,硝酸イオンおよび亜硝酸イオン)および臭素酸の測定条件を検討し,妥当性が確認できた.MWには,炭酸含有の有無,硬度の高低など様々な製品がある.水道水質と同様の測定条件を用いた陰イオン性化合物試験では,高硬度のMW中のフッ化物イオンのピーク形状が非常に悪く,測定が困難であった.また,臭素酸試験でも同様に,高硬度のMW中ではピーク形状が非常に悪かった.そこで,試料を超純水で5倍希釈して測定するとピーク形状が改善され,希釈した試料中では各対象物質の標準溶液との保持時間のずれも確認されなかった.5倍希...
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Veröffentlicht in: | Shokuhin eiseigaku zasshi 2023/08/25, Vol.64(4), pp.161-165 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 各種ミネラルウォーター類(MW)における陰イオン性化合物(フッ化物イオン,塩素酸イオン,亜塩素酸イオン,硝酸イオンおよび亜硝酸イオン)および臭素酸の測定条件を検討し,妥当性が確認できた.MWには,炭酸含有の有無,硬度の高低など様々な製品がある.水道水質と同様の測定条件を用いた陰イオン性化合物試験では,高硬度のMW中のフッ化物イオンのピーク形状が非常に悪く,測定が困難であった.また,臭素酸試験でも同様に,高硬度のMW中ではピーク形状が非常に悪かった.そこで,試料を超純水で5倍希釈して測定するとピーク形状が改善され,希釈した試料中では各対象物質の標準溶液との保持時間のずれも確認されなかった.5倍希釈した試料を用いて妥当性確認を行ったところ,全ての対象物質で妥当性確認ガイドラインの目標値を満たした.これらの結果により,本法は様々な種類の市販MW中の陰イオン性化合物と臭素酸を精確に測定できる有用な方法であると考える. |
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ISSN: | 0015-6426 1882-1006 |
DOI: | 10.3358/shokueishi.64.161 |