衛星リモートセンシングによる北海道石狩地域における水稲成熟期の予測と収穫適期判定

北海道石狩地域において,地域の主要作付け品種である「ゆめぴりか」「ななつぼし」を対象として,衛星リモートセンシングによる水稲成熟期の予測を行った。水稲出穂期25日後頃のSentinel-2衛星Band4(赤波長)反射率は,籾黄化率と高い正の相関があり,2021年,2022年の衛星データから成熟期(籾黄化率が90%になる日)を予測可能であった。RMSE(二乗平均平方根誤差)は3.3日で,米の収穫適期期間(5~7日)を考慮すると,十分に実用可能な予測精度と考えられた。また,衛星データを用いて作成した広域的な成熟期予測マップは,地域の適期刈取り判定会等で今後活用可能である。...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:北農 2023-04, Vol.90 (2), p.141-145
Hauptverfasser: 大山, 毅, 谷村, 健太
Format: Magazinearticle
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:北海道石狩地域において,地域の主要作付け品種である「ゆめぴりか」「ななつぼし」を対象として,衛星リモートセンシングによる水稲成熟期の予測を行った。水稲出穂期25日後頃のSentinel-2衛星Band4(赤波長)反射率は,籾黄化率と高い正の相関があり,2021年,2022年の衛星データから成熟期(籾黄化率が90%になる日)を予測可能であった。RMSE(二乗平均平方根誤差)は3.3日で,米の収穫適期期間(5~7日)を考慮すると,十分に実用可能な予測精度と考えられた。また,衛星データを用いて作成した広域的な成熟期予測マップは,地域の適期刈取り判定会等で今後活用可能である。
ISSN:0018-3490