ホルスタイン種経産牛への子宮洗浄が夏期の胚移植による受胎率に及ぼす影響

胚移植は,夏期における乳用牛の受胎率向上に有効であるとされている。しかし,強い暑熱ストレスの影響により子宮内環境が悪化することで,胚移植の受胎率が低下する可能性がある。そこで,乳用牛の子宮内環境を改善させるため,県内酪農家で飼養されるホルスタイン種経産牛に対して子宮洗浄を行い,胚移植による受胎率の向上効果を検討した。夏期に子宮洗浄を実施した牛(洗浄区)の胚移植による受胎率は41.7%,実施しなかった牛(非洗浄区)の同受胎率は25.0%であり,統計学的に有意ではないものの,洗浄区の方が高かった。農家別にみても,5戸中4戸の農家で同様の結果であり,子宮洗浄は夏期の胚移植による受胎率の向上に有効であ...

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Veröffentlicht in:徳島県立農林水産総合技術支援センター畜産研究課研究報告 = Bulletin of Tokushima Prefectural Agriculture, Forestry and Fisheries Technology Support Center Livestock Research Division Forestry and Fisheries Technology Support Center Livestock Research Division, 2023-03 (22), p.8-10
Hauptverfasser: 森川, 繁樹, 藤井, 侑里子, 中川, もも, 可児, 宏章, 田渕, 雅彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:胚移植は,夏期における乳用牛の受胎率向上に有効であるとされている。しかし,強い暑熱ストレスの影響により子宮内環境が悪化することで,胚移植の受胎率が低下する可能性がある。そこで,乳用牛の子宮内環境を改善させるため,県内酪農家で飼養されるホルスタイン種経産牛に対して子宮洗浄を行い,胚移植による受胎率の向上効果を検討した。夏期に子宮洗浄を実施した牛(洗浄区)の胚移植による受胎率は41.7%,実施しなかった牛(非洗浄区)の同受胎率は25.0%であり,統計学的に有意ではないものの,洗浄区の方が高かった。農家別にみても,5戸中4戸の農家で同様の結果であり,子宮洗浄は夏期の胚移植による受胎率の向上に有効であることが示唆された。
ISSN:2188-6083