インドにおける農地の塩害対策としての低コスト排水改良技術

インドにおける農地塩害の現状と,インド塩類土壌研究所(CSSRI)および国際農林水産業研究センター(以下,「国際農研」という)が取り組んでいる塩害対策としての排水改良技術を報告する。CSSRIは圃場の地下水位上昇の抑制を主目的とした暗渠排水技術を開発し,その施工により地下水位と土壌塩分濃度が低下し作物収量は増加したが,高い施工コストが課題である。国際農研は有材補助暗渠機カットソイラーをインドに導入し,作土層の除塩・排水効果についてCSSRIと共同研究を行っている。カットソイラーは収穫残渣を疎水材とし作業機の牽引力のみで浅層に暗渠が施工できる。低コストかつ農家自身で施工可能で持続的な塩類化対策に...

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Veröffentlicht in:Suido no chi 2022, Vol.90(2), pp.105-109,a2
Hauptverfasser: 安西, 俊彦, 大西, 純也, 岡本, 健, 大森, 圭祐, 渡辺, 武
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:インドにおける農地塩害の現状と,インド塩類土壌研究所(CSSRI)および国際農林水産業研究センター(以下,「国際農研」という)が取り組んでいる塩害対策としての排水改良技術を報告する。CSSRIは圃場の地下水位上昇の抑制を主目的とした暗渠排水技術を開発し,その施工により地下水位と土壌塩分濃度が低下し作物収量は増加したが,高い施工コストが課題である。国際農研は有材補助暗渠機カットソイラーをインドに導入し,作土層の除塩・排水効果についてCSSRIと共同研究を行っている。カットソイラーは収穫残渣を疎水材とし作業機の牽引力のみで浅層に暗渠が施工できる。低コストかつ農家自身で施工可能で持続的な塩類化対策に貢献できると考えられる。
ISSN:1882-2770
1884-7196
DOI:10.11408/jjsidre.90.2_105