ネットを利用した開放型畜産施設向け脱臭技術の開発(4)

開放型畜産施設において臭気の拡散を防止する脱臭技術を確立するため、既存の「ネット式脱臭装置(特許第6582293号)」を改良し、下記の結果を得た。1 養鶏農家の堆肥集積場所および養豚農家堆肥舎で行った現地試験では、施設内で発生した臭気がネットを通過することにより、アンモニアの除去率は養鶏農家で約37%、養豚農家で約36%であった。2 循環するクエン酸水溶液の水質改善のため、散水装置等の遮光、ろ過装置の改良により連続運転が可能となり、1ヶ月以上の安定した水質を維持できた。3 取付枠の再検討や資材の変更により、ネット式脱臭装置(3m×3m)を10セット30m設置する場合の費用は、従来の297万円か...

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Veröffentlicht in:群馬県畜産試験場研究報告 = Bulletin of the Gunma Animal Husbandry Experiment Station 2023-03 (28), p.29-36
Hauptverfasser: 茂木, 浩徳, 吉澤, 隆吾, 南, 真子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:開放型畜産施設において臭気の拡散を防止する脱臭技術を確立するため、既存の「ネット式脱臭装置(特許第6582293号)」を改良し、下記の結果を得た。1 養鶏農家の堆肥集積場所および養豚農家堆肥舎で行った現地試験では、施設内で発生した臭気がネットを通過することにより、アンモニアの除去率は養鶏農家で約37%、養豚農家で約36%であった。2 循環するクエン酸水溶液の水質改善のため、散水装置等の遮光、ろ過装置の改良により連続運転が可能となり、1ヶ月以上の安定した水質を維持できた。3 取付枠の再検討や資材の変更により、ネット式脱臭装置(3m×3m)を10セット30m設置する場合の費用は、従来の297万円から222万円となり、約25%削減できた。4 装置を導入した農家自身が運転管理を行えるよう、農家向け維持管理マニュアルを作成した。
ISSN:1340-9514