覆工背面に空洞が存在する馬蹄形水路トンネルの破壊試験

天端覆工背面に空洞を有する2R標準馬蹄形の農業用水路トンネルの破壊性状を明らかにすることを目的として,覆工および周辺地盤を模擬した供試体を作製し,破壊試験を行った.覆工背面空洞の分布範囲を0°,30°,60°,90°の4水準に設定して鉛直載荷試験を行った結果,空洞範囲が0°および30°の場合には,覆工が上下に押しつぶされるように変形して破壊に至った.一方,空洞範囲が60°および90°の場合には,最大荷重に至った後,覆工は水平方向に縮小し,鉛直方向に拡大する逆転現象が見られ,最終的には水路トンネル周辺の模擬地盤の一部が斜め横方向から覆工を内面側に押し込むように挙動し,その結果,覆工アーチ部に縦断...

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Veröffentlicht in:Nōgyō Nōson Kōgakkai ronbunshū 2021, Vol.89(1), pp.II_17-II_25
Hauptverfasser: 森, 充広, 浅野, 勇, 川邉, 翔平
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:天端覆工背面に空洞を有する2R標準馬蹄形の農業用水路トンネルの破壊性状を明らかにすることを目的として,覆工および周辺地盤を模擬した供試体を作製し,破壊試験を行った.覆工背面空洞の分布範囲を0°,30°,60°,90°の4水準に設定して鉛直載荷試験を行った結果,空洞範囲が0°および30°の場合には,覆工が上下に押しつぶされるように変形して破壊に至った.一方,空洞範囲が60°および90°の場合には,最大荷重に至った後,覆工は水平方向に縮小し,鉛直方向に拡大する逆転現象が見られ,最終的には水路トンネル周辺の模擬地盤の一部が斜め横方向から覆工を内面側に押し込むように挙動し,その結果,覆工アーチ部に縦断ひび割れが発生して破壊に至った.
ISSN:1882-2789
1884-7242
DOI:10.11408/jsidre.89.II_17