「令和2年7月豪雨」に見た国土強靭化に向けた今後の技術開発

国土強靭化のためには,被災後に速やかに従前の機能を回復する必要がある。「令和2年7月豪雨」では,各地で大きな被害が生じた。本報では,南九州地方の被災状況等調査を通じて得られた知見を共有する。水路トンネル坑口や開水路部では土砂堆積が見られ,内部が確認できない状況であった。また,ドローンが有効活用されていたが,山間部に位置する施設ではその効果が十分に発揮することは困難なこともある。水路トンネルでは,坑口の場所や覆工の有無などの情報が不十分であった。これらから,安全に迅速な復旧のために,狭隘・不可視領域の状況把握技術,UAVを補完する技術,確実な施設情報継承のための仕組みの必要性が確認できた。...

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Veröffentlicht in:水土の知 : 農業農村工学会誌 : journal of the Japanese Society of Irrigation, Drainage and Rural Engineering 2021, Vol.89(8), pp.557-560,a1
Hauptverfasser: 川邉, 翔平, 森, 充広, 高橋, 良次, 金森, 拓也
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:国土強靭化のためには,被災後に速やかに従前の機能を回復する必要がある。「令和2年7月豪雨」では,各地で大きな被害が生じた。本報では,南九州地方の被災状況等調査を通じて得られた知見を共有する。水路トンネル坑口や開水路部では土砂堆積が見られ,内部が確認できない状況であった。また,ドローンが有効活用されていたが,山間部に位置する施設ではその効果が十分に発揮することは困難なこともある。水路トンネルでは,坑口の場所や覆工の有無などの情報が不十分であった。これらから,安全に迅速な復旧のために,狭隘・不可視領域の状況把握技術,UAVを補完する技術,確実な施設情報継承のための仕組みの必要性が確認できた。
ISSN:1882-2770
1884-7196
DOI:10.11408/jjsidre.89.8_557