保育所に通う幼児における習慣的なエネルギー及び栄養素摂取量の評価
2019年あるいは2020年の秋期に全国7都市の保育所に在籍する3‐6歳児の幼児798名を対象に, 連続しない平日2日と休日2日の計4日間, 秤量記録法による食事調査を実施した。平日と休日それぞれの習慣的な栄養素等摂取量を算出し, 日本人の食事摂取基準 (2020年版) の各指標の基準と比較し評価した。習慣的な栄養素摂取量が推定平均必要量 (EAR) 未満の割合が平日に比べて休日で有意に多かった栄養素はビタミンA, B1, B2, C, カリウム, カルシウム, 鉄であった。休日と比較し, 平日では望ましい栄養素等摂取状況にあることが示唆された。しかし, カルシウムはEAR未満の幼児の割合が男...
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Veröffentlicht in: | Nihon Eiyō, Shokuryō Gakkai shi 2023, Vol.76(1), pp.33-41 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 2019年あるいは2020年の秋期に全国7都市の保育所に在籍する3‐6歳児の幼児798名を対象に, 連続しない平日2日と休日2日の計4日間, 秤量記録法による食事調査を実施した。平日と休日それぞれの習慣的な栄養素等摂取量を算出し, 日本人の食事摂取基準 (2020年版) の各指標の基準と比較し評価した。習慣的な栄養素摂取量が推定平均必要量 (EAR) 未満の割合が平日に比べて休日で有意に多かった栄養素はビタミンA, B1, B2, C, カリウム, カルシウム, 鉄であった。休日と比較し, 平日では望ましい栄養素等摂取状況にあることが示唆された。しかし, カルシウムはEAR未満の幼児の割合が男女ともに平日で約40%以上, 休日で70%以上と高い値を示した。休日ではカルシウムの他にも, ビタミンA, B1, 鉄などの摂取不足が見られ, 幼児における栄養素等摂取状況の問題点が明らかとなった。保育所で提供される給食や間食からカルシウム等の不足しがちな栄養素を補給できるようにするとともに, 家庭での食事状況の改善の必要性が示唆された。 |
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ISSN: | 0287-3516 1883-2849 |
DOI: | 10.4327/jsnfs.76.33 |