国産柑橘類に多いβ-クリプトキサンチンの生体調節機能と機能性表示食品への展開
β-クリプトキサンチンは日本のミカンに特徴的に多く含まれるカロテノイド色素であり,近年,様々な生体調節機能が明らかにされてきた.一方,2015年4月より,消費者庁において「機能性表示食品制度」が始まった.本制度ではミカンなどの生鮮物にもその科学的根拠を示せれば事業者の責任で機能表示が可能になり,今後,生鮮物消費拡大のための大きな起爆剤になることが期待される.本稿では,これまで明らかになったβ-クリプトキサンチンの機能性研究の成果を紹介するとともに,機能性表示が可能になったその科学的根拠や機能性表示食品として届出するために必要な事項,また現在,生鮮農産物で機能性表示を行うに当たって問題となってい...
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Veröffentlicht in: | Engeigaku kenkyuu 2023, Vol.22(1), pp.1-10 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | β-クリプトキサンチンは日本のミカンに特徴的に多く含まれるカロテノイド色素であり,近年,様々な生体調節機能が明らかにされてきた.一方,2015年4月より,消費者庁において「機能性表示食品制度」が始まった.本制度ではミカンなどの生鮮物にもその科学的根拠を示せれば事業者の責任で機能表示が可能になり,今後,生鮮物消費拡大のための大きな起爆剤になることが期待される.本稿では,これまで明らかになったβ-クリプトキサンチンの機能性研究の成果を紹介するとともに,機能性表示が可能になったその科学的根拠や機能性表示食品として届出するために必要な事項,また現在,生鮮農産物で機能性表示を行うに当たって問題となっていることについて解説する. |
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ISSN: | 1347-2658 1880-3571 |
DOI: | 10.2503/hrj.22.1 |