キウイフルーツ新品種群「香川UP-キ1~5号(総称:さぬきキウイっこ (R))」の育成
1.「さぬきキウイっこ (R)」は,香川県と香川大学の共同研究により育成された登録品種名「香川UP-キ1~5号」の5品種の総称で,登録商標である。2.樹勢は弱~中,樹の大きさは小~中,葉身の形は長楕円形で一般的なキウイフルーツとは大きく異なる。花穂の着生は中~多で,側花の数は中~極多である。3.発芽期は,育成地で3月13~15日と極早く,主要品種の「ヘイワード」より半月程度早い。開花期は5月10日前後と早く,「ヘイワード」より10日程度早い。成熟期は,11月1日と中であり,「ヘイワード」より半月程度早い。4.果実の重さは概ね40~50gと一般的なキウイフルーツに比べて小型である。果皮表面の毛じ...
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Veröffentlicht in: | 農業および園芸 = Agriculture and horticulture 2022-06, Vol.97 (6), p.516-528 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 1.「さぬきキウイっこ (R)」は,香川県と香川大学の共同研究により育成された登録品種名「香川UP-キ1~5号」の5品種の総称で,登録商標である。2.樹勢は弱~中,樹の大きさは小~中,葉身の形は長楕円形で一般的なキウイフルーツとは大きく異なる。花穂の着生は中~多で,側花の数は中~極多である。3.発芽期は,育成地で3月13~15日と極早く,主要品種の「ヘイワード」より半月程度早い。開花期は5月10日前後と早く,「ヘイワード」より10日程度早い。成熟期は,11月1日と中であり,「ヘイワード」より半月程度早い。4.果実の重さは概ね40~50gと一般的なキウイフルーツに比べて小型である。果皮表面の毛じは少なく,糖度計示度は概ね17~21と高く,食味は極めて良い。果肉の色は,黄色,黄緑色,緑色と品種により異なる。果形も楕円形,長楕円形,長台形,広楕円形と品種により異なる。5.キウイフルーツかいよう病biovar3(Psa3)に対して「レインボーレッド」より強いと考えられる。6.概ね香川県のキウイフルーツ産地に導入可能と考えられるが,発芽期が3月中旬と早いことから凍霜害の危険性がある地域には適さない。また,一般的なキウイフルーツと比べて,土壌の乾燥には強いと考えられる。 |
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ISSN: | 0369-5247 |