ムラサキセンダイハギ(Baptisia australis (L.) R.Br.)の低温遭遇による花芽形成過程および開花への影響
ムラサキセンダイハギの花芽形成過程と低温遭遇時の開花反応について観察した。10月から8℃ 12週間の低温処理を行った後,最低温度15℃を維持した温室で栽培した。その結果,花芽形成過程は他のマメ科植物と類似しており,低温処理開始から4週間後には小花の分化が確認され,その時点でほぼ花芽となるシュート数は決定していた。次に8℃低温処理期間を0,8,12,16週間と変えて最低温度15℃を維持して栽培した区,および戸外に置いた自然低温区について生育・開花反応をみた。その結果,低温無処理(0週)では発蕾はしたものの開花には至らず,一方,8℃ 12週間の低温処理は自然低温区と比べて開花が50日以上早まった。...
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Veröffentlicht in: | Tokyo Nōgyō Daigaku nōgaku shūhō 2022-07, Vol.67 (1), p.33-38 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | ムラサキセンダイハギの花芽形成過程と低温遭遇時の開花反応について観察した。10月から8℃ 12週間の低温処理を行った後,最低温度15℃を維持した温室で栽培した。その結果,花芽形成過程は他のマメ科植物と類似しており,低温処理開始から4週間後には小花の分化が確認され,その時点でほぼ花芽となるシュート数は決定していた。次に8℃低温処理期間を0,8,12,16週間と変えて最低温度15℃を維持して栽培した区,および戸外に置いた自然低温区について生育・開花反応をみた。その結果,低温無処理(0週)では発蕾はしたものの開花には至らず,一方,8℃ 12週間の低温処理は自然低温区と比べて開花が50日以上早まった。 |
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ISSN: | 0375-9202 |