加速度センサを用いたウシの行動判別技術の開発

加速度センサのみでウシの行動判別を行うシステムの開発および評価試験を行った。加速度センサとPC間の通信には回線を用いず、Bluetooth Low Energy通信を用いた。これによりセンサモジュールを小型化することができ、ウシヘの装着が容易となった。また、体位遷移を加速度変化のみから検知するアルゴリズムを考案し、PC内で解析を行うシステムを試作した。評価試験ではセンサモジュールを黒毛和種雌牛の頚部へ取付け、得られたデータから起立・横臥・マウンティングの検知が可能か検証を行ったところ、起立・横臥の一致率が95.9%、マウンティング検知の感度および精度がそれぞれ57.1%、55.2%であり、加速...

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Veröffentlicht in:宮崎県畜産試験場試験研究報告 = Bulletin of the Miyazaki Livestock Experiment Station 2021-12 (32), p.1-8
Hauptverfasser: 杉野, 文章, 李, 根浩, 石本, 篤史, 緒方, 孝起, 岡部, 光汰, 坂口, 聖弥, 相澤, 綾一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:加速度センサのみでウシの行動判別を行うシステムの開発および評価試験を行った。加速度センサとPC間の通信には回線を用いず、Bluetooth Low Energy通信を用いた。これによりセンサモジュールを小型化することができ、ウシヘの装着が容易となった。また、体位遷移を加速度変化のみから検知するアルゴリズムを考案し、PC内で解析を行うシステムを試作した。評価試験ではセンサモジュールを黒毛和種雌牛の頚部へ取付け、得られたデータから起立・横臥・マウンティングの検知が可能か検証を行ったところ、起立・横臥の一致率が95.9%、マウンティング検知の感度および精度がそれぞれ57.1%、55.2%であり、加速度センサのみでウシの行動判別が可能であることが明らかとなった。このことから、既存の加速度センサシステムに関発した検知アルゴリズムを組み込むことで、詳細な行動解析が可能であることが示唆された。しかしながら、今回の試験ではマウンティング検知において、偽陰性数および偽陽性数が多く、さらなる検討および改良が必要である。
ISSN:0918-7278