イチゴ萎黄病菌が残存するビニルポットの温湯処理および資材消毒剤による効果的消毒法

イチゴ萎黄病菌が残存するビニルポットの温湯処理および資材消毒剤による効果的かつ簡便な消毒技術について検討し、以下の結果を得た。1 セルトレーのセルを用いて温湯による殺菌効果を検討した結果、55℃で10分以上、または60℃で2秒以上の処理は十分な殺菌効果を示し実用的な殺菌方法であるとを明らかとした。2 資材消毒剤について同様に検討した結果、カルシウムハイポクロライトを成分とするケミクロンGの500倍液への60分間浸漬により高い殺菌効果が認められた。本消毒法は処理に要する時間はやや長いものの、浸漬のみで十分な殺菌効果が得られ実用性があると考えられる。なお、本剤浸漬後の保湿処理は殺菌効果を向上させる...

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Veröffentlicht in:佐賀県農業試験研究センター研究報告 2022-02 (42), p.1-7
1. Verfasser: 稲田, 稔
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:イチゴ萎黄病菌が残存するビニルポットの温湯処理および資材消毒剤による効果的かつ簡便な消毒技術について検討し、以下の結果を得た。1 セルトレーのセルを用いて温湯による殺菌効果を検討した結果、55℃で10分以上、または60℃で2秒以上の処理は十分な殺菌効果を示し実用的な殺菌方法であるとを明らかとした。2 資材消毒剤について同様に検討した結果、カルシウムハイポクロライトを成分とするケミクロンGの500倍液への60分間浸漬により高い殺菌効果が認められた。本消毒法は処理に要する時間はやや長いものの、浸漬のみで十分な殺菌効果が得られ実用性があると考えられる。なお、本剤浸漬後の保湿処理は殺菌効果を向上させるものの、塩素による事故の危険性があるため、安全対策を考慮した使用法を確立する必要がある。
ISSN:1340-5241