黒毛和種若齢子牛に対するPasteurella multocida,Mannheimia haemolytica,Histophilus somni 混合不活化ワクチンの呼吸器病予防効果

黒毛和種若齢子牛に対するPasteurella multocida,Mannheimia haemolytica,Histophilus somni 混合不活化ワクチン投与による呼吸器病の予防効果を評価するために,1農場で飼養されていた230頭の黒毛和種子牛を2群に区分し,113頭の子牛には1週齢及び4週齢時にワクチンを投与し(投与群),117頭の子牛にはワクチンを投与しなかった(対照群).出生から12週齢までの呼吸器病の発症率は,投与群113頭中41頭(36.3%),対照群117頭中73頭(62.4%)であり,投与群では対照群と比較し有意に低かった(P<0.01).各群14頭ずつの抗体調査に...

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Veröffentlicht in:Nippon Juishikai zasshi 2021/02/20, Vol.74(2), pp.127-131
Hauptverfasser: 乙丸, 孝之介, 大石, 祥子, 藤村, 裕, 永井, 克尚, 脇, 一志
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:黒毛和種若齢子牛に対するPasteurella multocida,Mannheimia haemolytica,Histophilus somni 混合不活化ワクチン投与による呼吸器病の予防効果を評価するために,1農場で飼養されていた230頭の黒毛和種子牛を2群に区分し,113頭の子牛には1週齢及び4週齢時にワクチンを投与し(投与群),117頭の子牛にはワクチンを投与しなかった(対照群).出生から12週齢までの呼吸器病の発症率は,投与群113頭中41頭(36.3%),対照群117頭中73頭(62.4%)であり,投与群では対照群と比較し有意に低かった(P<0.01).各群14頭ずつの抗体調査について,P. multocida,M. haemolytica 及びH. somni に対する抗体価は,投与群では対照群と比較し,ワクチン投与後において,それぞれ有意に高値であった(P<0.05).これらのことから,黒毛和種子牛に対する早期の不活化細菌ワクチンの投与は,呼吸器病予防の一助となる可能性が窺えた.
ISSN:0446-6454
2186-0211
DOI:10.12935/jvma.74.127