DNA分析によるスルメイカ判別法の開発及びその加工品における原料種判別の適用検討
農林水産消費安全技術センター(FAMIC)では、イカ類の名称(種名)表示の真正性の確認のため、ミトコンドリアDNAのCOI領域内の約560bpの配列を解析するDNAシークエンス法により種を判別している。イカ加工品の主要な原材料であるスルメイカは、近年、漁獲量が減少しており、アメリカオオアカイカ等の他のイカ類への置換えが進んでいる。DNAシークエンス法は、得られたDNA塩基配列とDNAデータバンクに登録されているDNA塩基配列情報との相同性を検索することにより、広範な種の判定が可能であるが、分析操作が煩雑であることから、多検体の検査を短時間で行うには不向きである。このため、原料種に「スルメイカ」...
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Veröffentlicht in: | 農林水産消費安全技術センター食品関係等調査研究報告 2021-02 (44), p.26-34 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 農林水産消費安全技術センター(FAMIC)では、イカ類の名称(種名)表示の真正性の確認のため、ミトコンドリアDNAのCOI領域内の約560bpの配列を解析するDNAシークエンス法により種を判別している。イカ加工品の主要な原材料であるスルメイカは、近年、漁獲量が減少しており、アメリカオオアカイカ等の他のイカ類への置換えが進んでいる。DNAシークエンス法は、得られたDNA塩基配列とDNAデータバンクに登録されているDNA塩基配列情報との相同性を検索することにより、広範な種の判定が可能であるが、分析操作が煩雑であることから、多検体の検査を短時間で行うには不向きである。このため、原料種に「スルメイカ」を使用した旨が表示された加工食品の表示が正しく行われているか否かを判別するスクリーニング法として、スルメイカ及びその他7種を対象としたPCR-RFLP法を開発し、イカ加工品への適用を確認した。 |
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ISSN: | 1883-7824 |