紀伊水道で漁獲された浮魚類における生体電気インピーダンスと脂質含量との関係

本研究では,紀伊水道で漁獲されたマアジ,マルアジ,マサバ,ゴマサバについて,Fish Analyzer (大和製衡株式会社)によるインピーダンス(2,5,20,50,100kHz)と脂質含量との関係を重回帰分析で調べた。マアジでは説明変数が20kHzと100kHzのインピーダンスの式(r = 0.766)が,マサバでは5kHzと100kHzのインピーダンスの式(0.923)が,ゴマサバでは20kHzと100kHzのインピーダンスの式(0.765)が得られた。一方,マルアジでは有意な式は得られなかった。インピーダンスから魚体の脂質含量を推定できるかは魚の形態や魚種に依存すると考えられる。...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:水産技術 = Journal of fisheries technology 2020-12, Vol.13 (1), p.21-26
Hauptverfasser: 武田, 崇史, 岡部, 修一, 安江, 尚孝
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:本研究では,紀伊水道で漁獲されたマアジ,マルアジ,マサバ,ゴマサバについて,Fish Analyzer (大和製衡株式会社)によるインピーダンス(2,5,20,50,100kHz)と脂質含量との関係を重回帰分析で調べた。マアジでは説明変数が20kHzと100kHzのインピーダンスの式(r = 0.766)が,マサバでは5kHzと100kHzのインピーダンスの式(0.923)が,ゴマサバでは20kHzと100kHzのインピーダンスの式(0.765)が得られた。一方,マルアジでは有意な式は得られなかった。インピーダンスから魚体の脂質含量を推定できるかは魚の形態や魚種に依存すると考えられる。
ISSN:1883-2253