熊野灘産ムシフグTakifugu exascurusの毒性

トラフグ属魚類の小型種であるムシフグは,毒性に関する情報が乏しく食用として認められていない.そこでムシフグの毒性を明らかにするため,熊野灘で漁獲した10個体(雄9個体,雌1個体)を試料とし,各個体の皮,筋肉,肝臓,生殖腺(卵巣もしくは精巣)をマウス試験とHPLC蛍光検出法に供した.各部位から試験液を調製し,前述の2つの方法により毒力とテトロドトキシン(TTX)濃度を算出した.マウス試験の結果,皮,肝臓,および卵巣で毒性が認められたが,精巣と筋肉は無毒(...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Shokuhin eiseigaku zasshi 2021/02/25, Vol.62(1), pp.28-32
Hauptverfasser: 辰野, 竜平, 梅枝, 真人, 宮田, 祐実, 出口, 梨々子, 福田, 翼, 古下, 学, 井野, 靖子, 吉川, 廣幸, 髙橋, 洋, 長島, 裕二
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:トラフグ属魚類の小型種であるムシフグは,毒性に関する情報が乏しく食用として認められていない.そこでムシフグの毒性を明らかにするため,熊野灘で漁獲した10個体(雄9個体,雌1個体)を試料とし,各個体の皮,筋肉,肝臓,生殖腺(卵巣もしくは精巣)をマウス試験とHPLC蛍光検出法に供した.各部位から試験液を調製し,前述の2つの方法により毒力とテトロドトキシン(TTX)濃度を算出した.マウス試験の結果,皮,肝臓,および卵巣で毒性が認められたが,精巣と筋肉は無毒(
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.62.28