大玉のキンカン新品種‘宮崎王丸’の育成

大玉のキンカン新品種‘宮崎王丸’を育成した。‘宮崎王丸’は,1992年に宮崎県総合農業試験場において,‘ネイハキンカン’(Fortunella crassifolia Swingle)の珠心胚実生から育成された品種であり,2011年7月11日に品種登録された。樹姿は直立型で,‘ネイハキンカン’と比較して,枝梢の長さ及び太さは同等で,葉身は大きい。結果率は同等で,収穫期の果径は大きく,果実は有意に重い。糖度はほぼ同等で,クエン酸含量は低い。以上のことから,‘宮崎王丸’は果実品質が‘ネイハキンカン’と同等で,大玉果率が高い有望なキンカン品種として期待できる。...

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Veröffentlicht in:宮崎県総合農業試験場研究報告 = Bulletin of the Miyazaki Agricultural Experiment Station 2020-11 (52), p.17-23
Hauptverfasser: 鈴木, 美里, 児玉, 良一, 黒木, 重文, 山口, 和典, 徳満, 憲治, 荒武, 貴浩, 黒木, 恒和, 木下, 哲次, 平田, 力也, 佐野, 真実, 長田, 龍太郎, 串間, 新一, 竹島, 久善
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:大玉のキンカン新品種‘宮崎王丸’を育成した。‘宮崎王丸’は,1992年に宮崎県総合農業試験場において,‘ネイハキンカン’(Fortunella crassifolia Swingle)の珠心胚実生から育成された品種であり,2011年7月11日に品種登録された。樹姿は直立型で,‘ネイハキンカン’と比較して,枝梢の長さ及び太さは同等で,葉身は大きい。結果率は同等で,収穫期の果径は大きく,果実は有意に重い。糖度はほぼ同等で,クエン酸含量は低い。以上のことから,‘宮崎王丸’は果実品質が‘ネイハキンカン’と同等で,大玉果率が高い有望なキンカン品種として期待できる。
ISSN:0388-8339