ドリップ・ファーティゲイションによる窒素施肥の違いがスイートコーンの収量に及ぼす影響

スイートコーンの総生産量に関して日本は世界14位となっているが,1 ha収量になると24位まで落ちる.その生産効率をあげるために,以前の研究において,ドリップ・ファーティゲイションを露地栽培に導入した.その結果,ドリップ・ファーティゲイションによりスイートコーンを増収できることが示されたが,Nを増やしていったとき,どこまで増収可能なのかは未知数であった.そこで様々なNレベルおよび灌水頻度を設定することにより,増収に最適な窒素量,灌水頻度を求めることを本実験の目的とした.試験区はN1:窒素1.5 kg ha-1 day-1,灌水4回day-1;N2:窒素15 kg ha-1 day-1,灌水4回...

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Veröffentlicht in:農作業研究 2020/12/20, Vol.55(4), pp.221-229
Hauptverfasser: 竹下, 正哲, 益満, ひろみ, 後藤, 元, 戸祭, 克, 中西, 一弘, 蓑原, 隆, 前山, 利幸, 高橋, 丈博, 日比, 哲也, 上村, 雪, 山中, 遥加
Format: Artikel
Sprache:eng
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Beschreibung
Zusammenfassung:スイートコーンの総生産量に関して日本は世界14位となっているが,1 ha収量になると24位まで落ちる.その生産効率をあげるために,以前の研究において,ドリップ・ファーティゲイションを露地栽培に導入した.その結果,ドリップ・ファーティゲイションによりスイートコーンを増収できることが示されたが,Nを増やしていったとき,どこまで増収可能なのかは未知数であった.そこで様々なNレベルおよび灌水頻度を設定することにより,増収に最適な窒素量,灌水頻度を求めることを本実験の目的とした.試験区はN1:窒素1.5 kg ha-1 day-1,灌水4回day-1;N2:窒素15 kg ha-1 day-1,灌水4回day-1;N3:窒素30 kg ha-1 day-1,灌水4回day-1;N1-a:窒素1.5 kg ha-1 day-1,灌水1回day-1;N1-b:窒素1.5 kg ha-1 day-1,3日に1回灌水;C:灌水(降雨のみ)固形化成窒素肥料130 kg ha-1とした.結果は,ドリップ・ファーティゲイションにより2–2.5倍に増収が可能となったが,収量の頭打ちも見られ,N3レベルの多施肥は弊害の方が大きいことがわかった.灌水頻度は,2018年のように乾燥した年には強く収量に影響しており,毎日の灌水が最適と思われた.
ISSN:0389-1763
1883-2261
DOI:10.4035/jsfwr.55.221