ワサビ種子繁殖性品種における置床前のGA3処理期間および低温前処理が乾燥種子の発芽に及ぼす影響
置床前のGA3処理期間と低温処理および置床後の温度が,ワサビ(Wasabia japonica (Miq.) Matsum.)乾燥種子の10月播種における発芽に及ぼす影響について検討した.播種前のGA3処理期間は10日間まで長くなるほど,発芽率は著しく改善された.発芽温度に関しては,10 ℃と20 ℃の発芽率より15 ℃の発芽率が高かった.10日間GA3処理した種子に5 ℃10日間の湿潤低温処理を行うことにより,10 ℃と20 ℃の発芽率はそれぞれ63 %,69 %に改善され,15 ℃の発芽率とほぼ同じであった.GA3処理後に低温処理を行った種子の発芽率は広範囲の温度域で高いことから,発芽が不...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 植物環境工学 2020, Vol.32(4), pp.208-213 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 置床前のGA3処理期間と低温処理および置床後の温度が,ワサビ(Wasabia japonica (Miq.) Matsum.)乾燥種子の10月播種における発芽に及ぼす影響について検討した.播種前のGA3処理期間は10日間まで長くなるほど,発芽率は著しく改善された.発芽温度に関しては,10 ℃と20 ℃の発芽率より15 ℃の発芽率が高かった.10日間GA3処理した種子に5 ℃10日間の湿潤低温処理を行うことにより,10 ℃と20 ℃の発芽率はそれぞれ63 %,69 %に改善され,15 ℃の発芽率とほぼ同じであった.GA3処理後に低温処理を行った種子の発芽率は広範囲の温度域で高いことから,発芽が不安定な10月播種においても計画的な育苗体系が構築できる可能性が示された. |
---|---|
ISSN: | 1880-2028 1880-3563 |
DOI: | 10.2525/shita.32.208 |