福島県飯舘村における農業復興支援の大学による取組み

2017年3月末に飯館村の放射性物質汚染による避難指示が解除されたが,中・青年層の帰村者が少ない。この原因には,農業などの産業再生と除染後の水田・牧草地の地力回復にめどが立たないことが考えられ,農業形態そのものの変更を迫られている。明治大学農学部では,2014年に農業復興を支援するために黒川農場で開発した養液土耕栽培支援システムを飯舘村の農家に導入し,除染後の土壌を使って生産された野菜類の放射性物質濃度は基準値以下であることが確認できた。飯舘村に適した生産技術と生産野菜を使ったピクルスやディップの製造と,これら農産物販売戦略を確立して飯舘村の早期農業再生のための支援を実施している明治大学の取組...

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Veröffentlicht in:Suido no chi 2020, Vol.88(2), pp.111-114,a1
Hauptverfasser: 登尾, 浩助, 伊東, 雄樹, 本所, 靖博, 小沢, 聖, 小清水, 正美, 竹迫, 紘, 菅野, 宗夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:2017年3月末に飯館村の放射性物質汚染による避難指示が解除されたが,中・青年層の帰村者が少ない。この原因には,農業などの産業再生と除染後の水田・牧草地の地力回復にめどが立たないことが考えられ,農業形態そのものの変更を迫られている。明治大学農学部では,2014年に農業復興を支援するために黒川農場で開発した養液土耕栽培支援システムを飯舘村の農家に導入し,除染後の土壌を使って生産された野菜類の放射性物質濃度は基準値以下であることが確認できた。飯舘村に適した生産技術と生産野菜を使ったピクルスやディップの製造と,これら農産物販売戦略を確立して飯舘村の早期農業再生のための支援を実施している明治大学の取組みを紹介する。
ISSN:1882-2770
1884-7196
DOI:10.11408/jjsidre.88.2_111