比表面積の異なる砕石粉が砕砂モルタルの流動性に及ぼす影響

コンクリート用骨材として用いられる砕石, 砕砂の製造は, 乾式と湿式の2種類に分類され, 乾式方法で製造する際には多量の砕石粉が副産される.砕石粉は2009年にJIS A 5041で規格化されているが, その利用法や比表面積に関する内容などが論じられていない.そこで本研究は, 製造方法の異なる砕砂2種類(乾式砕砂, 湿式砕砂)と比表面積の異なる3種類の砕石粉を組み合わせたモルタルを作製し, テーブルフロー試験により流動性を比較した.その結果, 砕石粉の比表面積の差異はモルタルの流動性に影響を及ぼし, 特に比表面積の大きな砕石粉は, モルタルの流動性を著しく低下させることが明らかとなった.砕石粉...

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Veröffentlicht in:Nōgyō Nōson Kōgakkai ronbunshū 2019, Vol.87(2), pp.I_143-I_148
Hauptverfasser: 鈴木, 麻里子, 松家, 武樹, 横山, 瑞海, 松下, 晴彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:コンクリート用骨材として用いられる砕石, 砕砂の製造は, 乾式と湿式の2種類に分類され, 乾式方法で製造する際には多量の砕石粉が副産される.砕石粉は2009年にJIS A 5041で規格化されているが, その利用法や比表面積に関する内容などが論じられていない.そこで本研究は, 製造方法の異なる砕砂2種類(乾式砕砂, 湿式砕砂)と比表面積の異なる3種類の砕石粉を組み合わせたモルタルを作製し, テーブルフロー試験により流動性を比較した.その結果, 砕石粉の比表面積の差異はモルタルの流動性に影響を及ぼし, 特に比表面積の大きな砕石粉は, モルタルの流動性を著しく低下させることが明らかとなった.砕石粉の比表面積を限定することで, JIS A 5005に定められている砕砂の微粒分量の最大9 %という上限値を緩和できる可能性が示唆された.
ISSN:1882-2789
1884-7242
DOI:10.11408/jsidre.87.I_143