中山間地域の伝統的な農業システムを保全する意義
2018年に世界農業遺産に認定された「にし阿波の傾斜地農耕システム」を構成する2市2町では,農業者と農地面積が最近40年で大きく減少した。にし阿波の傾斜地農耕システムを保全する意義は,地すべり地帯である当地域で生活を継続する上で必要な減災機能や,生産物を高付加価値化できる生物多様性保全機能を継続的に発揮することである。これを保全するためには,住民や営農者などに伝統的な農法で営農しようという態度を醸成することが有効と考えられる。このような態度の醸成や,伝統的な農法での営農の実行を促すためには,環境心理学的なモデルを用いてそれらの影響要因を明らかにすることが必要である。...
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Veröffentlicht in: | 水土の知 : 農業農村工学会誌 : journal of the Japanese Society of Irrigation, Drainage and Rural Engineering 2018, Vol.86(11), pp.985-988,a1 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 2018年に世界農業遺産に認定された「にし阿波の傾斜地農耕システム」を構成する2市2町では,農業者と農地面積が最近40年で大きく減少した。にし阿波の傾斜地農耕システムを保全する意義は,地すべり地帯である当地域で生活を継続する上で必要な減災機能や,生産物を高付加価値化できる生物多様性保全機能を継続的に発揮することである。これを保全するためには,住民や営農者などに伝統的な農法で営農しようという態度を醸成することが有効と考えられる。このような態度の醸成や,伝統的な農法での営農の実行を促すためには,環境心理学的なモデルを用いてそれらの影響要因を明らかにすることが必要である。 |
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ISSN: | 1882-2770 1884-7196 |
DOI: | 10.11408/jjsidre.86.11_985 |