東南アジアヘの簡易な灌漑用テレメトリーシステムの導入

近年はICT技術により,灌漑水管理向けテレメトリー(TM)機材の低コスト化,携帯電話通信網,クラウドサービスの利用などが大きく進展し,東南アジアヘのわが国のTM技術導入の可能性が開けている。インドネシアでは1990年代からTMが導入されているが,故障などにより稼働率が低い。(一社)海外農業開発コンサルタンツ協会(ADCA)は,インドネシアで携帯電話通信網,クラウド利用の水位・雨量TM技術を2016年度からランプン州の灌漑事業に導入し,乾期作でのTM水位による水管理を試行した。この結果,計画に比べ11%の節水を達成した。2017年にはタイ,ベトナムにもTM機材を設置し,観測データが蓄積されつつあ...

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Veröffentlicht in:Suido no chi 2018-08, Vol.86 (8), p.725-728
Hauptverfasser: 松原, 英治, 大平, 正三, 原田, 幸治, 佐古, 眞三東, 八木, 和彦, 榊, 道彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:近年はICT技術により,灌漑水管理向けテレメトリー(TM)機材の低コスト化,携帯電話通信網,クラウドサービスの利用などが大きく進展し,東南アジアヘのわが国のTM技術導入の可能性が開けている。インドネシアでは1990年代からTMが導入されているが,故障などにより稼働率が低い。(一社)海外農業開発コンサルタンツ協会(ADCA)は,インドネシアで携帯電話通信網,クラウド利用の水位・雨量TM技術を2016年度からランプン州の灌漑事業に導入し,乾期作でのTM水位による水管理を試行した。この結果,計画に比べ11%の節水を達成した。2017年にはタイ,ベトナムにもTM機材を設置し,観測データが蓄積されつつあり,現地のTM水管理への期待は高まっている。
ISSN:1882-2770