奈良大和平野ため池群の水質評価と水環境保全に向けた展望

奈良県と地元大学が連携して実施してきた,大和平野のため池を対象とした水質調査結果と水環境保全についての取組み状況について報告する。県内ため池においては,CODなどを指標とする有機物由来の汚濁の進行が懸念され,これらはため池集水域土地利用やため池の規模や利用の特徴により影響を受けることが水質調査の結果から示された。また,ため池をすみかとする在来水生生物の生息環境が劣化していることも確認された。ため池水環境の保全には,地元住民も参加するかい掘りによって底泥を除去することなどの対策を一層推進していく必要がある。...

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Veröffentlicht in:Suido no chi 2018, Vol.86(8), pp.705-708,a2
Hauptverfasser: 松野, 裕, 貴志, 容子, 中野, 涼太, 北川, 忠生, 八丁, 信正
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:奈良県と地元大学が連携して実施してきた,大和平野のため池を対象とした水質調査結果と水環境保全についての取組み状況について報告する。県内ため池においては,CODなどを指標とする有機物由来の汚濁の進行が懸念され,これらはため池集水域土地利用やため池の規模や利用の特徴により影響を受けることが水質調査の結果から示された。また,ため池をすみかとする在来水生生物の生息環境が劣化していることも確認された。ため池水環境の保全には,地元住民も参加するかい掘りによって底泥を除去することなどの対策を一層推進していく必要がある。
ISSN:1882-2770
1884-7196
DOI:10.11408/jjsidre.86.8_705