50年曝露された合成ゴム系遮水シートの物性変化

遮水シートの長期耐久性を確認するため,1967年に設置され,供用50年を経過した実験用貯水池底面から合成ゴム系遮水シートのサンプリングを行い,引張強さ,破断時伸び,引裂強さの試験を行った。その結果,引張強さは長手方向8.0N/mm2,幅方向7.6N/mm2であり,初期値の約80%を保持していること,破断時伸びは長手方向412%,幅方向423%であり,初期値の76~79%を保持していること,引裂強さは長手方向31.5N/mm,幅方向28.4N/mmで,初期値の86~105%を保持していること,が明らかとなった。このことから,水中部に設置された遮水シートの劣化進行は非常に緩やかであることが示された...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:水土の知 : 農業農村工学会誌 : journal of the Japanese Society of Irrigation, Drainage and Rural Engineering 2018, Vol.86(6), pp.493-496,a1
Hauptverfasser: 森, 充広, 浅野, 勇, 川邉, 翔平, 川上, 昭彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:遮水シートの長期耐久性を確認するため,1967年に設置され,供用50年を経過した実験用貯水池底面から合成ゴム系遮水シートのサンプリングを行い,引張強さ,破断時伸び,引裂強さの試験を行った。その結果,引張強さは長手方向8.0N/mm2,幅方向7.6N/mm2であり,初期値の約80%を保持していること,破断時伸びは長手方向412%,幅方向423%であり,初期値の76~79%を保持していること,引裂強さは長手方向31.5N/mm,幅方向28.4N/mmで,初期値の86~105%を保持していること,が明らかとなった。このことから,水中部に設置された遮水シートの劣化進行は非常に緩やかであることが示された。
ISSN:1882-2770
1884-7196
DOI:10.11408/jjsidre.86.6_493