新潟平野の「排水の見える化」に向けた産学官連携

新潟平野では戦後の土地改良事業により排水不良が改善され,日本有数の穀倉地帯となった。しかし,その後の農地転用を含む都市化の進展により,現在は適切な排水負担形態を策定する必要が生じている。対応の一環として,産学官連携体制を構築し,新たな排水解析モデルによって,地目別の排水量を算定する「排水の見える化」を進めた。平成28年度は新潟平野の6地区における排水解析に取り組んだ。その結果,大学が開発した新技術が速やかに導入・実用化され,解析を実施したコンサルタント業者の技術力が向上し,官側は科学的根拠に基づいた協議資料を用いて説明を行うことができるなどの効果が得られた。本事例が産学官連携体制による業務の効...

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Veröffentlicht in:Suido no chi 2018, Vol.86(2), pp.121-124,a2
Hauptverfasser: 吉川, 夏樹, 久野, 叔彦, 山田, 健太郎, 髙居, 和弘
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:新潟平野では戦後の土地改良事業により排水不良が改善され,日本有数の穀倉地帯となった。しかし,その後の農地転用を含む都市化の進展により,現在は適切な排水負担形態を策定する必要が生じている。対応の一環として,産学官連携体制を構築し,新たな排水解析モデルによって,地目別の排水量を算定する「排水の見える化」を進めた。平成28年度は新潟平野の6地区における排水解析に取り組んだ。その結果,大学が開発した新技術が速やかに導入・実用化され,解析を実施したコンサルタント業者の技術力が向上し,官側は科学的根拠に基づいた協議資料を用いて説明を行うことができるなどの効果が得られた。本事例が産学官連携体制による業務の効率化の参考になることを期待し,取組みの経緯について報告する。
ISSN:1882-2770
1884-7196
DOI:10.11408/jjsidre.86.2_121