谷根広田地すべりによる圃場整備地区の被災と復旧

新潟県糸魚川市で発生した谷根広田地すべり災害を例に,中山間圃場整備地区における農業基盤の被災と復旧について報告する。当地区では,地すべりによりパイプライン251m,幹線用水路2カ所403mなどが被災したことで,約30haの農地に対して用水供給ができなくなる恐れがあった。本地すべりは発生時には大規模な動きがあったものの,その後はほとんど動きがなかったことから,幹線用水路については,地すべり地内を横断する形であっても,可とう性を持たせることによって仮復旧が可能となった。また,パイプラインについては,資材調達と施工に時間がかけられないことから,代替品として水道用の仮設配管材を用い,地表露出配管にて短...

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Veröffentlicht in:Suido no chi 2017, Vol.85(12), pp.1143-1146,a2
Hauptverfasser: 稲葉, 一成, 沖田, 悟, 神蔵, 直樹, 峰村, 雅臣, 傳法谷, 英彰, 粟生田, 忠雄, 鈴木, 哲也
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:新潟県糸魚川市で発生した谷根広田地すべり災害を例に,中山間圃場整備地区における農業基盤の被災と復旧について報告する。当地区では,地すべりによりパイプライン251m,幹線用水路2カ所403mなどが被災したことで,約30haの農地に対して用水供給ができなくなる恐れがあった。本地すべりは発生時には大規模な動きがあったものの,その後はほとんど動きがなかったことから,幹線用水路については,地すべり地内を横断する形であっても,可とう性を持たせることによって仮復旧が可能となった。また,パイプラインについては,資材調達と施工に時間がかけられないことから,代替品として水道用の仮設配管材を用い,地表露出配管にて短期間で仮復旧を行った。
ISSN:1882-2770
1884-7196
DOI:10.11408/jjsidre.85.12_1143