変形性地盤において外防水止水板を用いた監査廊構造

昭和50年代から平成20年にかけて,多くのフィルダム建設が行われた。その中には,変形性地盤や断層破砕部を含む地盤上に建設されたダムもあった。変形性地盤では盛土荷重により,基盤面に複雑な変形が生じる。その場合,剛性が高いコンクリート監査廊は,基盤の変形が継目に集中し開きやずれ変位が生じ,継目の上下流方向に空隙を伴う漏水経路が生じる。その場合,盛土と基盤接触面の浸透破壊に対する慎重な対応が求められる。ここでは,破砕帯を有する基盤上に建設されたフィルダム監査廊の止水構造として開発された外防水止水板を用いた事例を紹介し,今後,長期にわたり注意深い監視・管理が行われることを願いこの報告を行っている。...

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Veröffentlicht in:Suido no chi 2017, Vol.85(4), pp.325-329,a1
Hauptverfasser: 千原, 英司, 西山, 竜朗, 石橋, 真治, 松元, 晃
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:昭和50年代から平成20年にかけて,多くのフィルダム建設が行われた。その中には,変形性地盤や断層破砕部を含む地盤上に建設されたダムもあった。変形性地盤では盛土荷重により,基盤面に複雑な変形が生じる。その場合,剛性が高いコンクリート監査廊は,基盤の変形が継目に集中し開きやずれ変位が生じ,継目の上下流方向に空隙を伴う漏水経路が生じる。その場合,盛土と基盤接触面の浸透破壊に対する慎重な対応が求められる。ここでは,破砕帯を有する基盤上に建設されたフィルダム監査廊の止水構造として開発された外防水止水板を用いた事例を紹介し,今後,長期にわたり注意深い監視・管理が行われることを願いこの報告を行っている。
ISSN:1882-2770
1884-7196
DOI:10.11408/jjsidre.85.4_325